伝統と伝承の違いって?
↑の質問がふと私の頭の中に浮かんだので、この際調べてまとめようと思いこの記事を書きました。
伝承とは?
でんしょう【伝承】
( 名 ) スル
① (古くからの言い伝え・風習などを)受けついで伝えて行くこと。また、その事柄。 「民間-」② 伝えきくこと。 「山僧君は小説にも意ある由十風より-せり/俳諧師 虚子」出典:コトバンク
上記のことから伝承とは「伝えること」が主な意味のようです。
伝統とは?
でんとう【伝統】
ある集団・社会において、歴史的に形成・蓄積され、世代をこえて受け継がれた精神的・文化的遺産や慣習。 「民族の-」 「 -を守る」出典:コトバンク
上記より伝統とは「昔からの慣習」という意味のようです。
伝承と伝統の違いは?
伝承は伝えること、伝統は伝えられてきた事象や慣習のことだそうです。つまり伝承無しに伝統は生まれないということですね。(伝承するとは言いますが伝統するとは言いませんね)
伝承は話を次の世代に語り継ぐために内容は大きく変わりません。しかし伝承によってもたらされる伝統は変わらなければいけません。というか、変わらなかった伝統は時代の波に呑まれて廃れていくだけです。歌舞伎にしたって様々な漫画とコラボした演目も披露されていることから成長しない伝統はそこまでだと覗えますね。逆に金の力で無理やり伝統を延命するのは非常にナンセンスだなと思ってしまいます。誰にも求められていないのであれば優れた技術でも意味がないですからね。その点存続の危機に瀕した伝統はどうにか活路を見出して欲しいです。